第3回 『休み方を見失った私たちへ。』

第3回 『休み方を見失った私たちへ。』

不眠症だった私が、目覚まし時計を捨てられた理由。

「座ったまま眠り、目が覚めたらまたそのデスクで働く」
かつて、それが私の日常でした。

勤め人だったころ杉並から、都心のオフィスへ。
広告業界、デザイン業ということもあり、
とても不規則な生き方をしていました。

常に何かに追われ、
異常な緊張感の中にいた私は、
いつしか深刻な不眠症を患っていました。

2日も3日も、ろくに眠れない。

「休まなきゃ」と焦るほど、神経は昂り、
体は重くなるのに目は冴えていく。

高価なサプリや話題の癒やしグッズ……
あらゆるものに投資し、「これを買えば明日から良くなるはず」と、
まるでモノに願掛けをするようにすがっていました。


でも、本当に必要だったのは、
プラスの投資ではなく、圧倒的な「引き算」でした。


今、私は檜原村の森の中で、
ヒノキの香りに包まれて暮らしています。
夜中、一度も目を覚ますことはありません。

そして朝は、目覚まし時計の音ではなく、
窓から差し込む太陽の光で自然に目が覚めます。


私が提案したいのは、「これを買えば治る」
という魔法の道具ではありません。


「自分を内省する時間を作る」という投資です。

アロマの知識も、特別な作法もいりません。
ただ、キャンドルに火を灯す。


その香りが漂う15分間だけは、
世界から消えてもいいと自分を許してあげる。

モノに頼るのではなく、
モノをきっかけにして、自分の内側にある静けさに立ち返る。

その「余白」を作ることこそが、
休み方を見失った私たちが辿り着く、
最後の、そして最高の贅沢だと思うのです。

病気になるまで止まれなかった私だからこそ、
伝えられることがあります。

一周回って辿り着いた、この森の空気。
ひのはらファクトリーは、あなたが自分を取り戻すための
「帰還場所」でありたいと思っています。

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